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「レンタルサーバーに自動バックアップがあるから、WordPressが壊れてもワンクリックで元通り」とは限りません。自動取得の有無と、利用者が復元できるデータ・保存期間・復旧手順は別々の条件です。この記事ではConoHa WING、エックスサーバー、ロリポップ!、シンレンタルサーバーを中心に、何日前の状態へ戻せるか、WebファイルとDBをどのように戻すかを比較します。実際に各社の本番サーバーで復旧テストした実測比較ではありません。
自動バックアップの比較表
プラン・復元方法・費用を混ぜて「14日間なら同じ」と扱わないため、2026年9月26日に確認した公開条件を同じ項目で並べます。以下の「料金」はバックアップ機能の提供・データ取得と、利用者自身で行う復元作業の費用を区別しています。
| サービスと対象プラン | 取得・保存条件 | データの範囲と取り出し/復元 | 料金と注意点 |
|---|---|---|---|
| ConoHa WING/対象のWINGサーバー | 過去14日分の自動取得 | Web・Mail・DBを選んでリストア。Webは作成されたバックアップ領域から公開領域へ自分で移動。DBは接続先切替手順を確認 | 標準の自動取得・管理画面からのリストア。利用者の復元作業・外部代行料金は別。リストアファイルは24時間で削除 |
| エックスサーバー/標準の対象プラン | 原則毎日1回、Web・Mail・MySQLを過去14日分 | サーバーパネルから取得・復元。Web/メールとDBは別の操作・上書き範囲を確認 | 自動バックアップ標準、公式機能ページは初期・月額0円と表示。利用者による復旧作業を含む料金とは限らない |
| ロリポップ!/ハイスピード・エンタープライズ | 自動取得あり。自由に選べる保存世代数は個別の提供条件を確認 | 保管データの提供を受けられる場合あり。実際のWeb・DB復元は利用者が実施 | 公式は自動バックアップのデータを無料提供と案内。ただし復旧できない場合があり、有料の「7世代バックアップ」とは別サービス |
| シンレンタルサーバー/対象の共用サーバー | 公式の基本案内は過去14日分。古い環境等は提供日数を確認 | Web・Mail・DBの取得・復元手順、復元先の上書き範囲を個別に確認 | バックアップ取得の標準提供条件と、移転代行等の有料作業を混同しない。復元前に最新データを退避 |
具体例: 画像ファイル1枚だけを削除した場合、Webのバックアップから対象ファイルを取り出せるか先に確認します。DBを一括で古い日に戻すと、その間に公開した記事や受け付けたフォームデータまで巻き戻す危険があるためです。失われたデータと戻すデータを一覧にし、取得できるバックアップ世代・場所・料金を先に確かめます。
WordPressは「ファイル」と「データベース」の両方が必要
WordPressには、本体、テーマ、プラグイン、画像などのWebファイルに加え、記事本文、設定、ユーザー情報などを格納するデータベースがあります。Webファイルだけ昔の状態へ戻し、DBは新しいままだと、テーマ・プラグインの状態と記事データが一致しない場合があります。逆にDBだけ古く戻すと、バックアップ日以降に書いた記事やお問い合わせ情報を失うことがあります。
復旧前に「何を戻したいのか」を特定してください。画像1枚を誤削除しただけなのか、テーマ変更で表示が壊れたのか、プラグイン更新によってDBが変わったのかで最適な操作が違います。サイト全体を古い状態へ戻す前に、現在のWeb・DB・メールのバックアップを別の場所へ取り、戻したい範囲を記録することが重要です。
ConoHa WING:リストアと実際の公開復元は別工程
ConoHa WING公式は、過去14日間分の自動バックアップと、Web・Mail・DBごとのリストアを案内しています。管理画面の「サーバー管理→自動バックアップ」から取得日とリストア可能なデータを確認できます。ただし、Webデータについては、リストア操作で生成されたバックアップファイルが自動で公開中のWordPressへ反映されるわけではありません。
公式のWeb復元手順では、リストア後に生成されたディレクトリから必要なデータをファイルマネージャーやFTPで実際のWeb領域へ移す工程があります。リストアファイルは24時間経過すると削除され、繰り返し操作にも制限が案内されています。データベースを戻す場合は、復元したDBの接続先をWordPress側の設定へ反映する手順も確認します。「復元ボタンを押せば公開サイトの表示が必ず戻る」と解釈しないでください。
エックスサーバー:契約中のサーバー条件まで見る
エックスサーバーの公式機能説明では、Web・メールデータとMySQLデータベースを原則過去14日間分保持すると案内されています。一方、旧世代の一部サーバーではWeb・メールの取得可能期間が7日分と案内されているため、以前から契約しているサイトはサーバー識別番号による例外の有無を確認してください。
管理画面から自動バックアップデータを取得・復元する操作は、ファイルとDBで手順が分かれています。データベースだけを戻すか、公開ファイルも戻すかを先に決めます。記事の編集ミスを修正したいだけなら、WordPressのリビジョンや記事単位の保存済み原本で戻せるか検討し、サイト全体を巻き込む復元を安易に選ばないでください。
ロリポップ!:提供データと復元作業を分ける
ロリポップ!公式の自動バックアップは、ハイスピード・エンタープライズプランで利用できると案内されています。別の有料「7世代バックアップ」を契約していなくても、自動バックアップのデータを提供してもらえる場合があります。ただし、データの作成・更新タイミングによっては復旧できない場合があり、提供されたデータを実際に復元する操作は利用者側で行う必要があります。
「自動バックアップ」と「7世代バックアップ」は名前が似ていますが、復元の自由度や取得条件を同じ機能だと思わないでください。契約プラン、管理画面で取得できるデータの種類、必要な復旧スキルを確認します。自分でファイルやDBを戻せない場合は、事前にサポート可能範囲と外部代行費用を確かめる必要があります。
シンレンタルサーバー:復元による上書き範囲に注意
シンレンタルサーバーの公式機能説明では、Web・メール・MySQLの過去14日分の自動バックアップを標準提供と案内しています。公式マニュアルにはデータ取得と復元の操作が分かれて記載され、復元対象を指定できる場合もあります。ただし、復元先のディレクトリ・ファイルはバックアップ時点の内容で上書きされ、バックアップ取得後に作成したファイルが削除される場合があると明記されています。
復旧実行の前に、変更したばかりの記事、アップロード画像、注文やフォームのデータなどが失われないかを確認します。別環境へ一度取得して中身を確かめ、必要なファイルだけ戻せるならその方法を検討します。データベースを過去へ戻す場合も、復元対象と作業前のDBコピーを特定してください。
バックアップ機能だけで契約先を選ばないための手順
- 自分のWordPressが保存しているデータをWebファイル・DB・メールに分けて確認する。
- 自動取得の頻度だけでなく、どの世代まで取り出せるか、追加料金や申請が必要かを確認する。
- 自動バックアップデータを契約会社以外の場所へ取得できるか確認する。
- 管理画面だけで戻せる部分と、FTP・DB接続設定を自分で行う部分を分ける。
- 本番ではなくステージングや隔離環境で、ファイルとDBの復元手順を確かめる。
- 大規模な更新直前に別系統でバックアップし、公開サイトの状態を記録する。
「自動バックアップがある」の一行だけで、安全性を判断しないことが重要です。収益サイトを運営している場合は、バックアップ取得だけでなく、業務を止めずにどこまで戻せるかを確認すると、契約後の想定外の手数を減らせます。
よくある質問
WordPressのエクスポートXMLだけあれば復元できる?
通常のWordPressエクスポートXMLは記事などの移行用データで、サーバー内の画像ファイルやプラグイン・テーマ・DB全体を含む完全バックアップではありません。移行用XMLと、障害復旧に必要なバックアップを混同しないでください。
画像だけ消したときはサイト全体を戻すべき?
必ずしもそうではありません。画像の元ファイルやバックアップ領域から個別に取得できるなら、記事・DB全体を巻き戻さずに済む場合があります。復元先と公開後に変更されたデータを確認してから操作します。
詳細な日常バックアップの方法は「WordPressのバックアップ方法」へ。サービス選び全体は「WordPress向けサーバー比較」で扱います。本記事は復旧条件の比較に限定します。
サービス・プランの確認先
申し込みを検討する際は現在の契約条件を確認してください。以下の既存広告・計測タグは元記事から変更せず保持しています。
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