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複数のWordPressサイトを1契約で運営する場合、単純に「独自ドメイン無制限」と書いてあるサーバーを選ぶだけでは足りません。サイト数が増えると、データベース、ストレージ、画像、メール、バックアップ、更新時の障害影響が積み重なります。この記事では、エックスサーバー、ConoHa WING、さくらのレンタルサーバ、シンレンタルサーバーを比較する前に押さえたい複数サイト固有の契約条件と運用手順を整理します。速度の独自実測や全社の実利用体験を示す記事ではありません。
複数サイト運営で最初に確認する7項目
| 項目 | 1サイトの場合 | 5〜10サイトで問題になりやすい点 |
|---|---|---|
| 独自ドメイン・サイト数 | 1つ使えれば足りる | 追加できる上限と費用、サブドメインの扱い |
| データベース | 1つ準備すればよい場合が多い | サイトごとのDB分離、作成上限、バックアップ単位 |
| ディスク容量 | 画像・本体が中心 | 画像とバックアップ世代がサイト数分増える |
| SSL・DNS | 1ドメインを管理 | 更新・DNS切替を複数ドメインで管理 |
| 障害影響 | 1サイト停止 | 同じサーバー上の全サイトが同時停止する可能性 |
| ユーザー権限 | 1人なら単純 | 共同運営者へ別サイトの権限を与えない設計 |
| 費用 | 月額を見積もりやすい | 移行代行、メール容量、復旧工数を含めた総額 |
独自ドメインを多数追加できても、MySQLや契約容量、ファイル数、転送量等の別条件で運用可能なサイト数は変わります。ホスティング会社の「無制限」という表現は、すべての資源・機能を無条件で無制限に使える意味ではありません。
4社をどう比較するか
4社比較の前提を揃えるため、エックスサーバーはスタンダード、ConoHa WINGはベーシック、さくらはスタンダード、シンレンタルサーバーはベーシックを対象とします。別プラン・WordPress専用ホスティングの仕様は混在させません。2026年9月26日に各社公式の機能・料金ページで確認した条件です。表示価格には期間限定のキャッシュバックを算入しません。
| 対象プラン | 公称SSD容量 | 独自ドメイン/サイト条件 | MySQL作成条件 | 36か月契約の月額換算目安(税込) |
|---|---|---|---|---|
| エックスサーバー/スタンダード | 500GB | 独自ドメインを複数登録可能。実用数は資源・規約で確認 | 作成数は公式機能一覧で「無制限」表示。1DBの容量・負荷は別確認 | 990円(公式表示の通常料金。値引き後の実質価格と区別) |
| ConoHa WING/ベーシック | 500GB | サイト数・独自ドメインとも公式仕様で無制限表示 | DB数は公式機能一覧を確認。1DBあたり4.5GBが上限 | WINGパックは契約期間・キャンペーンに応じて変動。表示の最安値を36か月一律価格としない |
| さくらのレンタルサーバ/スタンダード | 300GB | 公式に最大200サイトと案内 | MySQL 50個。共用DBの総容量目安は別制約 | 500円(36か月一括18,000円) |
| シンレンタルサーバー/ベーシック | 700GB | 独自ドメイン数は無制限表示 | MySQL/MariaDBの作成数は無制限表示。資源・利用規約上の制限は別 | 1,078円(36か月契約の通常表示。実質754円のキャッシュバック表記は除外) |
エックスサーバー・ConoHa・シンレンタルサーバーの「無制限」はDBのデータ量・CPU・ディスク・ファイル数も無制限という意味ではありません。さくらの「200サイト」はドメイン設定数とMySQL作成上限が一致する意味でもありません。サイトごとにDBを1個使う予定なら、必要なDB個数を先に数えてください。
契約料金の比較方法: さくらは12か月一括6,600円/36か月一括18,000円を公式表示。残る3社はキャンペーン・一括前払い・更新額・独自ドメイン特典が同一条件でないため、契約前に「初回支払総額÷契約月数」と「更新時の支払総額÷更新月数」を別々に記入します。キャッシュバック還元前後を同じ列で比較しません。
4社を使い分ける実務例: さくらスタンダードで5サイト・各1DBなら公称上限50DBの範囲に入りますが、サイトごとに画像やステージング用領域が必要です。ConoHaベーシックにDB容量が5GBのWordPressを移す予定なら、全体SSD 500GBに余裕があっても1DB上限4.5GBに抵触するため、そのまま契約を進められません。シン・エックスサーバーも「DB数無制限」だけで大規模サイトの運用可否を判断できません。
参照:エックスサーバー機能一覧/ConoHa WING機能一覧・DB容量FAQ/さくら料金・上限・DB作成可能数/シンレンタルサーバー機能一覧。
容量は「現在」ではなく1年後まで見積もる
複数サイトのストレージは、各サイトのWebファイル・画像・メール・サーバー内バックアップの合算で見ます。ただしサーバー会社が別領域で保管する標準バックアップを契約SSD容量へ二重計上しないよう、実際の容量表示と仕様を確認してください。
現状の合計使用量、1年後の増加予想、ステージング領域、予備容量を区別し、契約上限に余裕があるかを確かめます。具体的な計算式と複数サイトのGB試算は「WordPressに必要なサーバー容量」へ集約します。本記事ではサイト数・DB数の契約制限を判断することに絞ります。
同一サーバーにまとめるメリットとリスク
1契約に集約すると、支払い・管理画面・更新通知をまとめやすくなり、個々のサイトの運用手数を減らせます。ただしサーバー障害、契約停止、管理アカウントの乗っ取り、ディスク満杯の影響が、同じ契約内のすべてのサイトへ及ぶ可能性があります。
重要なのは「絶対に集約してはいけない」ということではなく、各サイトの停止許容時間と復元手段を決めることです。実験用ブログと主要な売上サイトを同じサーバーへ置く場合、誤操作や障害が起きた際にどこまで同時停止するかを考えます。収益の大きいサイトだけ分離する判断もあり得ますが、サーバー代・移行費・管理アカウントも増えます。
分散を選ぶ場合も、DNS、メール、バックアップを1つのアカウントに集中させれば共通障害点が残ります。管理アカウントの多要素認証、緊急時のログイン経路、バックアップ取得先の独立性を合わせて設計してください。
複数WordPressの権限と運用ルール
別のサイトを担当するライターや外注先へ、サーバー全体の管理者ログインを共用しないようにします。必要なサイトのWordPressユーザー権限だけを付与し、共用のアプリケーションパスワードも避けてください。退職・契約終了時に利用権限を個別に無効化できる設計が重要です。
WordPressとPHPの更新はサイトごとに順番を決め、主要サイトを同時更新しない方法があります。更新前のバックアップを確認し、変更履歴、対応した担当、表示QAの結果を記事・サイトごとに記録します。自動バックアップが14日分ある場合でも、同じ日時の状態へ複数サイトをまとめて戻す必要があるのか、個別に戻せるのかは別問題です。
5サイトを運営するときの判断例
同じCMSで小規模な5ブログ: 更新する人が同じでトラフィックも比較的小さく、バックアップを別に保管できるなら、1契約へ集約する選択肢があります。ただし各サイトが必要とするPHPやプラグイン条件が一致するか確認します。
ECや会員サイトを含む5サイト: 注文・会員データを巻き戻すと業務へ影響が出ます。バックアップの復旧時点、DB分離、サイト単位の移行・検証環境を強く意識する必要があります。一般的なブログと同じ復元手順でよいとは限りません。
納品先が違う複数の顧客サイト: 契約主体、アクセス権、障害通知、復旧責任、データの独立性を契約前に定義します。サーバー価格だけでなく、保守対応を誰が行うかも総額に含めます。
申込み前に記入する確認表
| 質問 | 記入欄に残す情報 |
|---|---|
| 初年度に運営するサイト数は? | 既存数、追加予定数、ドメインの種類 |
| 各サイトのデータはどこにある? | Web、DB、メール、外部ストレージ |
| 容量が足りない場合は? | 整理するデータ、上位プランへ移る条件 |
| 1サイトだけ復元できる? | 公式手順、DBの独立性、復元に必要な担当者 |
| 契約を分ける判断は? | 売上や利用者への影響、停止許容時間 |
| 移行が必要になったら? | 切替方法、DNS・メール影響、バックアップ |
複数サイト固有の話ではなく、1サイトの費用や基本的な速さを比較したい場合は「WordPressレンタルサーバー4社比較」へ進んでください。バックアップの復元条件は「自動バックアップ比較」で詳しく整理しています。
サービス・プランの確認先
申し込みを検討する際は現在の契約条件を確認してください。以下の既存広告・計測タグは元記事から変更せず保持しています。
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