業務自動化ツールは「月額が安い順」に選ぶと分かりにくくなります。n8nはワークフロー実行回数、Yoomはタスク、Makeはクレジット、Zapierはタスクと、課金の数え方が違うからです。
この記事ではn8n・Yoom・Make・Zapierを、無料枠、最小有料プラン、実行回数の考え方、初心者が作りやすいかで比較します。
30秒で結論:技術的な自由度と複雑な処理を重視するならn8n、日本語で業務SaaS連携を作りたいならYoom、視覚的なシナリオ構築ならMake、対応アプリとシンプルなZap運用ならZapierを比較。料金は「同じ自動化を月何回動かすか」で計算します。
4サービスを先に比較
| 比較項目 | n8n | Yoom | Make | Zapier |
|---|---|---|---|---|
| 無料 | Cloudは無料トライアル。セルフホスト版の選択肢あり | 100タスク/月+初回500 | 1,000 credits/月 | 100 tasks/月 |
| 有料の入口 | Starter 20€/月(年払い) | Personal:日本向け案内では年払い月額換算2,400円(税別)。申込画面で確認 | Core $12/月(10k credits) | 有料プランはタスク数で変動 |
| 課金単位 | ワークフロー実行回数 | タスク | credits | tasks |
| 特徴 | 1実行のステップ数が多くても実行単位 | 日本語・業務アプリ・AIワーカー | 視覚的なシナリオ、ルーター/フィルター | 多数のアプリ連携、Zap中心 |
| 定期実行の間隔 | Cloud条件を確認 | 5・10・15・30・60分から選択。最短間隔はプランで異なる | Freeは15分 | Freeは15分ポーリング |
同じ「100回」でも意味は違います。1件の問い合わせ処理で3つのアクションを実行した場合、サービスによって1実行・3タスクなどカウントが変わります。
n8n|複雑なワークフローを実行回数で管理
n8n CloudのStarterは年払いで20€/月、2,500 workflow executions/月。Proは50€/月、10,000 executions/月です。公式は「複雑さに関係なくワークフロー実行回数で課金」と説明しています。
たとえば1回のワークフローで「フォーム受信→AI分類→DB保存→Slack通知→メール送信」の5ステップを動かしても、n8nの料金軸は基本的に1回のワークフロー実行です。
一方で、Cloudとセルフホストでは運用責任が違います。セルフホストはサーバー・更新・バックアップ・セキュリティを自分で管理する必要があります。
関連:n8nとChatGPTの違い / n8n Cloudとセルフホスト
Yoom|日本語で業務フローを作りたい
Yoomのフリーは100タスク/月、初回登録時+500タスク。Personalは公式英語料金ページでは月1,000タスク、公式の日本向け案内では年払いの月額換算2,400円(税別)と案内されています。表示通貨・税・契約期間で見え方が変わるため、契約時は日本向け申込画面の税込総額を確認してください。
Yoomではアクションの実行数をタスクとして数えます。公式は、一部AIアクションなど1回で複数タスクを消費する場合があると案内しています。
無料プランはフローボット5個、1フロー5オペレーション、一部アプリ連携などの制限があります。定期トリガーは5・10・15・30・60分から選べますが、最短の起動間隔は契約プランによって異なると公式が案内しています。「無料なら必ず15分」と固定せず、自分のフローで選べる間隔を確認してください。単純な「フォーム→Slack」のような流れを無料で試し、必要なアプリが無料対象か確認します。
Make|視覚的に分岐を組みたい
Make Freeは1,000 credits/月、15分の最小実行間隔。Coreは10,000 creditsで$12/月、1分単位のスケジュールやMake APIが利用できます。
Makeはルーターやフィルターを視覚的に組みやすい一方、各モジュール処理でクレジットを消費するため、複雑なフローは「1回実行=1 credit」ではありません。
無料枠で自分のシナリオを10回程度動かし、1回あたり何credits消費するかを確認してから月間費用を計算すると分かりやすいです。
Zapier|多数のアプリ連携をシンプルに始める
Zapier Freeは100 tasks/月、2-step Zap、15分ポーリング、1ユーザー。サインアップ後は有料機能を試せる14日トライアルがあります。
Zapierはトリガー後のアクションがタスクとして数えられるため、複数アクションを含むフローでは月間タスク消費を確認します。無料プランでは2-stepのため、複雑なフローを試すには有料機能の条件確認が必要です。
同じ業務を月300回処理する例
例:問い合わせを受けて、AIで分類し、スプレッドシートへ保存し、Slack通知する業務を月300件処理するとします。
| サービス | 料金計算で見ること |
|---|---|
| n8n | 1問い合わせが1ワークフロー実行なら約300 executions。ただしエラー・再実行分も考える |
| Yoom | 1回で何タスク消費する構成かをテストし、300×タスク数 |
| Make | 1シナリオ実行で何credits消費するかを実測して300倍 |
| Zapier | 実行されるaction数をtasksとして計算 |
このため、公式料金表だけ見て「n8nが一番安い」「Zapierが高い」と断定しません。自分のフロー構造で変わります。
初心者が無料で試す順番
1. 自動化したい作業を1つに絞る
「全部自動化する」ではなく、毎日繰り返している1作業を選びます。
2. 入力→処理→出力を3つに分ける
例:フォーム(入力)→AI分類(処理)→Slack(出力)。
3. 各サービスで同じ流れを1本だけ作る
テンプレートがあるか、認証が簡単か、エラー時に原因が分かるかを確認します。
4. 1回の実行で何単位消費したか記録
料金表の「月1,000」だけではなく、1件あたり消費量を確認します。
5. 月間件数を掛ける
月300件なら300×実測消費量。余裕を20〜30%持たせ、再実行やテスト分も考えます。
目的別の選び方
| 目的 | まず比較するサービス | 理由 |
|---|---|---|
| API・DB・AIを自由に組む | n8n | ワークフロー自由度とコード利用 |
| 日本語でノーコード業務連携 | Yoom | 国内向けUI・業務SaaS連携 |
| 視覚的に分岐を大量に組む | Make | ルーター・フィルターとシナリオUI |
| 多数のSaaSをシンプルにつなぐ | Zapier | 広いアプリ連携とZap運用 |
| WordPress自動化 | n8n等 | API・下書き・更新安全性を個別確認 |
WordPress自動化はn8nでWordPressを自動化で具体的に整理しています。
無料枠で判断できないこと
無料枠で画面の使いやすさは確認できますが、実運用での障害対応・大量実行・権限管理・監査ログ・チーム共有までは分からない場合があります。
業務で使う前に、次も確認します。
- OAuth/APIキーの保管方法
- エラー時の再実行と二重処理
- 個人情報をAIへ送る場合の規約
- 退職者のアカウント削除
- ワークフローのバックアップ
- 月間上限超過時の挙動
よくある質問
無料で一番多く実行できるのはどれ?
単位が違うため、数字だけでは比較できません。Make 1,000 credits、Yoom 100 tasks、Zapier 100 tasksでも、1件の業務で消費する単位が異なります。
n8nは無料ですか?
n8n Cloudは有料プランと無料トライアルがあります。セルフホスト版を使う選択肢もありますが、サーバー費用と運用負担は別に発生します。
AI機能はどれでも使えますか?
各サービスでAI連携やAI機能がありますが、利用できるモデル・プラン・消費単位が違います。機密データの扱いも確認してください。
確認した主な公式情報
サイト全体の関連ツール一覧はTameshiTechのツール案内も確認できます。
個別比較はn8nとYoom、n8nとMake、n8nとZapier、YoomとMakeも参考にしてください。




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